ここを訪れた人が、普段の合理性や効率を追求した生活では忘れらてしまった
地域の繋がりやそこから生まれる人の温かさを感じ取って欲しい。
そして東吾妻を大好きになって帰ってきてもらいたい。
今はそんな風に思いながら、この場所を運営している。

ここ、MAUDAMAHOUSEはそんな若者たちの想いが詰まった場所です。

そして壁も、窓も、扉もないような状態から始まった改修作業。 平日は都内の大学に通い、休日には片道4時間半、始発で群馬に行き終電で帰る。
​滞在中は朝の6時から夜10時過ぎまで作業が続く…
そんな鬼のような生活が約1年間続いた。
東京や地元の方。農家のおじちゃんや沢山のビジネス現場を渡り歩いてきた方。 本当に沢山の人たちに支えられ、時にメンバー同士ぶつかり合いながら、 ただひたすら、この場所を沢山の人に知ってもらいたい。

その思いだけを胸に、改修を終える事ができた。

こうしてMAYUDAMA HOUSEプロジェクトは始まったのだ。 しかし、いざ始めると決めたはいいものの、先立つ物が何もない。 信用も実力もなく、暑苦しい意気込みだけが武器であった自分たちが 資金を得るために行った事は、クラウドファンディングだった。 資料を作り、方々にお邪魔しては説明してまわる。 そんな地道な行動の積み重ねが実り、クラウドファンディングは成功。

本格的にこのプロジェクトが始動した瞬間だった。

企画倒れが続く中でこの地に通う中で僕らは
この場や地域のもつ雰囲気。
そしてこの地の生活には自分たちの
普段の生活にはない「なにか」があったのだ。
ゆっくりと流れる時間。
たくさんの人に知ってもらいたい。
面白いことが出来るかもと軽い気持ちで
始めた僕らにはそんな想いが芽生えていた。

最初にこの町を訪れてから三ヶ月ぐらいが経ち、 いろんな企画を立てるも資金が集まらない日々が続いた。
その時、『ここなら少ない資金でもできるかもしれない』 『今ボロボロで誰も使ってないんだけど、 きっと君達が気にいる古民家がある』
そう案内を受け、半信半疑で観に行く事に。 床はボロボロ、壁は薄い板一枚が立てかけてあるだけで、 屋根の上は落ち葉が腐葉土となり屋根から木が生えている そんな場所だった。 それでも、一目見た時、この古民家に魅了されていた。 ここを直す、といった時周りの地元の人からさえ、 お決まりの反応は
『冗談でしょう』だった。

ちょっとうちの地元にきてみないか
最初のきっかけはそんな言葉だったように思う。 都内の大学に通う自分たちは、その地元というのが群馬県にあり、 太平洋より日本海の方が近いという事もよく知らず、 自分たちはこう答えた。
「はい!行きます!」
人口1万3000人の小さな町、東吾妻。 この町との出会いが、まさかこんなに自分たちの人生に 影響を与えるなんて当時は思ってもみなかった。